こんにちは。この度、西区マリナ通りに開業させていただくことになりました。
医師としての人生をスタートするにあたり、「人が人らしいゆえんたる脳という組織とその機能について追及したい」という思いと、「目の前にいる人が倒れても対応できる医師になりたい」という志を抱いて脳神経外科の世界へ飛び込みました。現在の専門はいくつかありますが、自分で専門の柱だと思っているのは脳の機能に関することです。
医師になりたての頃は、ほぼ毎日、当直やオンコールとして、意識障害や頭部外傷患者さんが運ばれてくるたびに対応に当たり、かけがえのない貴重な体験をしました。九州大学の救命救急センターではスタッフの一人として頭部を中心とした多くの重症救急患者の治療に尽力し、救急のスタンダードを体得しました。飯塚病院でもまた多くの動静脈奇形の難しい手術を手掛け、脳動脈瘤クリッピング術や頸動脈内膜剥離術、血管吻合術を習得しました。大学に戻ってからは、それまでの経験を生かして病棟医長として患者対応の陣頭指揮を執るとともに、後進の育成に全力を尽くして参りました。その間、専門のてんかんのほか、大学病院ならではの脳腫瘍治療にも多くの関わりを持ちました。