頭痛専門外来|福岡の脳神経外科 「頭痛・めまい・てんかん・脳卒中・物忘れ・認知症」のはしぐち脳神経クリニック。

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頭痛専門外来

Headache

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頭痛は身近な症状ですが、ときに危険です

頭痛イメージ

頭痛持ちの人は非常に多く、皆様自身、もしくは皆様の周りにも頭痛持ちの方は必ずいらっしゃると思います。実際、わが国には3000万人程度の頭痛持ちの方がいると言われています。

市販の頭痛薬で我慢している方や、内科に行ったついでに痛み止めをもらっている方も多数いると思います。

一方、頭痛が脳の危険な病気の徴候であることもあります。頭痛の中から重大な病気の徴候としての頭痛を見抜くことが大切です。また、生活に支障のある頭痛に対してはこれを緩和させ、悩みから開放することが大切と言えます。

このような方が受診されます

  • 頭痛があり、頭のことなので心配な方
  • つらい頭痛があるけど自分に合った薬に出会えていない方
  • つい頭痛薬に頼ってしまい頻繁に薬を飲む方
  • 頭痛から解放されたい方
  • 頭が重たい、もやもやする
  • 今までとは異なる頭痛が出てきた方
  • 急に過去に経験のない頭痛を生じた方
  • 子供の頭痛が心配な方、困っている方

一次性頭痛と二次性頭痛

頭痛を大きく大別すると、一次性頭痛(機能性頭痛)二次性頭痛(症候性頭痛)に大別されます。
更に、国際頭痛分類では、稀な頭痛も含めると約350種類を超える頭痛に細かく分類されています。

一次性頭痛(機能性頭痛)とは

一次性頭痛は、関連する病変を伴わないのに生じる頭痛です。痛覚に影響を与える臓器の不調により痛みを生じるもので、検査では、原因となる病変は見つかりません。代表的な一次性頭痛として、片頭痛や緊張型頭痛などが挙げられます。

二次性頭痛(症候性頭痛)とは

くも膜下出血
くも膜下出血
脳腫瘍
脳腫瘍

二次性頭痛とは、脳に何らかの病変があり、その病変が頭痛の原因となっている場合を指します。くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎などが含まれます。背景として頭蓋内に重篤な病気があって生じるので、放置するわけにはいきません。

種類 一次性頭痛(機能性頭痛) 二次性頭痛(症候性頭痛)
具体例 片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎、薬物乱用頭痛など
特徴 検査で関連のある異常が見つからない。同じような症状を長期にわたり繰り返すことも少なくない。 突発性、もしくは徐々に進行する。しばしば他の症状を伴う。検査で何らかの原因が見つかる。
治療 適切な薬の処方、生活指導(痛みのコントロール) 原因疾患の治療

代表的な一次性頭痛

片頭痛

片頭痛イメージ

片頭痛は、脳血管の拡張と血管周囲の炎症を背景に生じる発作性の頭痛です。女性に多く、しばしば天候や生理周期、ストレスや睡眠、体調、食べ物などが誘因になります。典型的には、片方の前頭部・側頭部にズキンズキンとした拍動性の頭痛が生じます。しばしば、音や光、匂いに対して過敏になります。生活動作で悪化するため、じっとしていたくなります。一部の人では、キラキラ・ギザギザとした光が視界に広がる閃輝暗点と呼ばれる前兆を伴います。

一般の鎮痛剤では効果不十分なことも多く、その場合にはトリプタン製剤と呼ばれる片頭痛を抑える薬や、種々の頭痛予防薬(頭痛が起こりにくくなる薬)が有効です。

緊張型頭痛

緊張型頭痛イメージ

緊張型頭痛は、典型的には頭が締め付けられる感じや、重たい感じを伴う頭痛で、主に後頭部側頭部に生じることが多いです。背景には、首こりストレスを伴うことが少なくありません。慢性に経過しますが、症状が朝に強かったり、夕方にかけて悪化したりします。
一般の鎮痛剤は比較的有効ですが、症状が強い時には筋肉をやわらげる薬や、ストレスを緩和する薬、漢方薬などを用いることもあります。

背景には、日ごろの姿勢や生活習慣も影響します。薬と並行して、生活習慣の見直しも必要です。

群発頭痛

群発頭痛イメージ

とても激しい頭痛で、片側の「目をえぐられるような」痛みを感じることがあります。男性に多い傾向です。一般に、痛みは1-3時間程続き、毎日同じような時間に痛みを生じます。目の充血鼻水を伴うことがあります。数週間で頭痛は治まりますが、数年以内に再発することがあります。
通常の痛み止めは殆ど効果がなく、片頭痛に用いるトリプタン製剤で痛みが緩和されます。また、群発頭痛を和らげるために頭痛予防薬を用いることもあります。

頭痛の診断において大切にしたいこと

頭痛の診断において、脳に病変を伴う二次性頭痛を見逃さないことは極めて重要です。

画像検査の重要性

脳の画像検査には、MRICTがあります。当院では、その両方を完備しています。

頭部の病変の初期には、ごく小さな異常のこともあります。また、脳血管の病変は、通常の二次元的な画像では見逃されることもあり得ます。このような微妙な病変を見逃さないためには、大病院に標準装備されているような高磁場強度のMRIで検査を受けることをお勧めします。

当院では、

  • 1.5テスラの超電導MRIを採用しています。
  • 一人ひとりの患者さまのご年齢や症状に合わせて工夫したMRI検査を行っています。
  • 3D立体画像を用いたMRAによる脳血管評価を行い、小さな血管病変の評価にも強みを発揮します。

MRIで見つかった病変の評価のために、必要な際にはCTを併用し、より正確な診断を行います。なお、MRIが苦手な方の画像検査には、CTが適しています。

的確な一次性頭痛の診断

的確な頭痛の診断には、症状や経過の詳細な聞き取りが極めて重要です。現在に至るまでの頭痛の経過、頭痛の部位や性状、頭痛が起こるタイミングの把握が、診断の重要な手がかりです。

更に、神経学的な診察、全身状態やメンタル面のチェックが的確な診断に結びつくこともあります。一人ひとりの患者さまに関して、あらゆる可能性を考慮し、その中で考えられる病気をていねいに拾い上げていく作業を大切にしています。

「いつもと違う」頭痛には要注意

頭痛持ちの方で、「いつもの頭痛がまた始まった!」という場合には、深刻に受け止める必要はないことが多いです。適切な処方を受けており、頭痛軽減・解消のための指導を受けていらっしゃるようでしたら問題はありません。

一方、「普段、頭痛なんて感じたことがなかったのに頭痛が起こった」、頭痛持ちの方でも「今回の頭痛はいつもと違う」、「いつもの頭痛には薬が効いていたのに、今回はなかなかよくならない」、「頭痛だけじゃなく身体のしびれなどを伴う」といったような場合には、二次性頭痛ではないことを確認しておくことは重要です。手遅れにならないうちに専門医を受診し、精密検査を受けておかれると安心です。

薬物乱用頭痛とは

薬剤乱用イメージ

頭痛持ちの方には、頭痛薬をほぼ毎日のように飲んでいる方もいます。飲まないと不安になってしまうという方も少なくありません。もし月に10~15日以上頭痛薬に頼ってしまうような状況であれば、薬物乱用頭痛に陥っている可能性があります。

正式には、「薬剤の使用過多による頭痛」と呼ばれます。

薬物乱用頭痛の方は、頭痛に対する感覚が麻痺してしまっていて、頭痛薬が切れるとすぐに痛みを感じるようになっています。この状態から脱するには痛み止めを飲まないことですが、我慢するのは容易ではありません。このような場合には、種々の頭痛予防薬が手助けになります。

当院における頭痛治療の特色

薬によるオーダーメイド治療

頭痛診療は、単に鎮痛剤の処方だけではありません。それぞれの頭痛に適した薬があります。
薬を上手に使い分けることにより頭痛を予防し、痛みの強さや頭痛の回数を軽減することも可能です。貴方の頭痛に対して最適の頭痛薬を見つけ出しましょう。

生活指導

当院では、単なる頭痛の診断、処方に留まらず、頭痛からの解放に向けた生活の見直しを含む総合的なアドバイスを行い、頭痛で悩まなくてすむようになることを患者さまとともに目指します。

頭痛が頻繁な方、慢性化している方では、頭痛ダイアリーにより誘因、内服状況、治療効果を把握しつつ、治療を進めていきます。頭痛が心配な方、頭痛で生活に支障の出ている方、 他の頭痛外来で改善が得られなかった方も悩む前に当院にご相談ください。