一次性運動時頭痛
一次性運動時頭痛とは
一次性運動時頭痛とは、運動により誘発する頭痛です。頭痛は一般的にズキンズキンと拍動性の頭痛です。運動の持続によってのみ頭痛が誘発されます。そのうちMRIなどで病変を伴うものは除外します。
以前は、一次性労作性頭痛とも呼ばれていました。
稀な頭痛ではなく、海外の報告によると10%を超える方が経験したことがあるというデータがあります。女性に多く、片頭痛との合併も少なくありません。
特徴は?
一般には、拍動性の(脈打つような)頭痛です。頭痛の部位に特徴はありません。数分から、長くて2日程度続くとされます。初めて生じた場合、くも膜下出血や脳動脈解離、心筋梗塞と見分けることが大切です。
治療は?
報告によると、インドメタシンという鎮痛剤や他の解熱鎮痛剤(NSAIDs)が有効とされています。片頭痛に用いるトリプタン製剤やエルゴタミン製剤、片頭痛の予防薬であるプロプラノロールなどが有効という報告もあります。