睡眠時頭痛 | 福岡の脳神経外科 - はしぐち脳神経クリニック

睡眠時頭痛

Hypnic headache

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睡眠時頭痛

睡眠時頭痛とは

睡眠時頭痛とは、夜に寝ているときに生じる稀な頭痛です。
就寝時に一定の時間になると頭痛が始まり、目を覚ますことから「目覚まし時計」頭痛とも呼ばれています。
50歳以上の中高年に多く、平均年齢は63歳前後との報告があります。また、女性に多い傾向があります。

 

特徴は?

鈍い頭痛が特徴とされていましたが、ズキズキする頭痛、脈打つ感じの頭痛のこともあり、強い頭痛を伴うこともあります。前頭部もしくは全体的な痛みです。1/3では片側の痛みのようです。頭痛は覚醒から15分~4時間程度続きます。

脳腫瘍や脳梗塞でも同様の頭痛を起こす報告があり、こうした病気の有無の確認は大切です。また、片頭痛や群発頭痛との区別も重要です。

群発頭痛は夜間に多いものです。群発頭痛では落ち着きがなく動き回るり、また涙や鼻水を伴いますが、睡眠時頭痛ではそのようなことはありません。

片頭痛の発作時には、寝ることで楽になるためじっとしています。一方、睡眠時頭痛では痛みによって覚醒するのですが、何らかの行動で頭痛が軽減するようで、飲食、読書、テレビなどでやり過ごします。なお、睡眠時頭痛では、30%の方に片頭痛の既往があります。

夜間高血圧でそのような状態になることもあり、血圧を測ってみるのもよいでしょう。

 

治療と経過は?

頭痛が起きたときには、カフェインが有効です。コーヒーを飲むと治まることがあります。また、寝る前に予防的に飲んでも効果があるようです。
その他、薬としてはリチウム、トピラマート、アミトリプチリン、インドメタシン、メラトニン、ラメルテオンなどが効いたという報告があります。
改善する例もありますが、慢性的に続くことも少なくありません。