【2025年最新情報】片頭痛治療に革新!**「ナルティークOD錠(リメゲパント)」
- 2025年11月22日
✨ 【2025年最新情報】片頭痛治療に革新!**「ナルティークOD錠(リメゲパント)」**の特徴と期待
2025年、片頭痛治療薬の分野に大きな進歩をもたらす新しい内服薬**「ナルティークOD錠75mg(一般名:リメゲパント)」**が日本で登場します。
この新薬は、従来の治療薬にはない特徴と利点を持ち、患者様のQOL(生活の質)向上に貢献することが期待されています。
💊 最大の特長:発作時も予防も、これ一つで
ナルティークOD錠(リメゲパント)の最も革新的な点は、「急性期治療薬(頓服)」と「予防薬(発症抑制薬)」の二役を担えることです。
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急性期(発作時): 片頭痛発作時に服用することで、痛みを鎮めます。
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発症抑制(予防): 隔日(2日に1回)に服用することで、片頭痛の発作頻度を抑えます。
これにより、患者様は発作に備える薬と予防のための薬を区別する必要がなくなり、治療の簡便性が大きく向上します。
🔬 作用機序:CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系)
ナルティークOD錠は、**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質の働きをブロックする「CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系)」**という新しいカテゴリーの薬です。
CGRPは、片頭痛発作時に脳内の三叉神経から放出され、血管拡張や炎症、痛みの伝達に関与する主要な物質です。ナルティークOD錠は、このCGRPの受容体をピンポイントで阻害することで、痛みの悪循環を断ち切ります。
✅ ナルティークOD錠が向いている方
以下のようにお悩みの方にとって、ナルティークOD錠は新しい治療の選択肢となります。
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トリプタン製剤が使えない方・効かない方
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心血管疾患リスクの方: トリプタン製剤は血管を収縮させる作用があるため、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクがある方には慎重な投与が必要です。ナルティークOD錠は血管収縮作用がないため、これらのリスクが懸念される方でも使用しやすいと考えられます。
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効果が不十分な方: トリプタンで効果が十分に出なかったり、副作用が強かったりする方の代替薬として期待されます。
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注射による予防を避けたい方
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すでに使用可能なCGRP関連の予防薬(抗CGRP抗体製剤)は注射薬ですが、注射薬を嫌う方や、通院・継続が難しい方にとって、内服による予防が可能になる点は大きなメリットです。
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💊 代表的な使い方(投与スケジュール)
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急性期(発作時): 片頭痛発作時に1回75mgを服用します。水なしで溶かして飲める**OD錠(口腔内崩壊錠)**であるため、吐き気がある発作時でも服用しやすい利点があります。
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発症抑制(予防): 通常は**隔日(2日に1回)**に75mgを服用するスケジュールが臨床データで用いられています(医師の判断により投与間隔は調整されることがあります)。
💡 薬価と費用の目安
本剤は、2025年9月に製造販売承認を取得し、2026年2月ごろに発売が予定されています。
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薬価(1錠あたり): 2,923.20円で薬価収載が決定しました。
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予防目的(隔日投与)の場合の目安: 隔日投与(2日に1回)とした場合の1日あたり薬価は約1,461.6円となり、保険3割負担の方の月額目安は1.3万円前後という試算例があります(処方回数や調剤料により変動します)。
🚨 注意点(投与が慎重・回避されるケース)
ナルティークOD錠は多くの方に有用ですが、安全に利用いただくために以下の点に注意が必要です。
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腎機能・肝機能障害: 重度の肝機能障害や末期腎不全の方は、血中濃度が過度に上昇し、副作用のリスクが高まるため、原則として投与は避ける必要があります。
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薬物相互作用: 本剤は主に肝臓の酵素(CYP3A4)で代謝されるため、強力なCYP3A4阻害薬や誘導薬を服用されている方は、薬物相互作用のリスクがあるため慎重な検討が必要です。
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妊娠・授乳期: 妊娠中や授乳期の安全性データは限られています。該当する方は、必ず医師とメリット・リスクについて十分にご相談ください。
新しい治療の選択肢についてご不明な点や、ご自身の治療法についてのご相談は、お気軽に専門医までお尋ねください。



