一次性穿刺様頭痛
一次性穿刺様頭痛とは
数秒間の刺されるような痛みを繰り返す頭痛です。
かつて、アイスピック頭痛、ジャブ・ジョルト、周期性眼痛症などと呼ばれていたものです。
一次性頭痛の一種です。つまり、MRIやCTなどの画像検査では関連する病変を認めません。
若干女性に多いようです。
診断は?
頭部に、アイスピックで刺されたような数秒以内の痛みを何度も繰り返すのが特徴です。
前額部・前頭部(三叉神経第1枝領域)とされていましたが、こうした部位には限らないようです。
片頭痛や群発頭痛を持っている方に多く、こうした頭痛と痛む部位が一致しています。
新規に発生した場合には、病変の有無をMRIやCTなどで確認する必要があります。
間違えやすい頭痛には、三叉神経痛や、結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛用頭痛(SUNCT)があります。一次性穿刺様頭痛では、結膜の充血や涙が出やすいことはありません。
治療は?
一般には薬物療法を行います。
有効という報告がある薬としては、インドメタシンのほか、セレコキシブ、アセトアミノフェン、ガバペンチン、ニフェジピン、メラトニンなどがあります。ボツリヌス毒素が有効という報告もあります。
※「一次性穿刺様頭痛」に対して保険適応の薬ではありません。
多くの方では自然治癒が得られます。