一次性雷鳴頭痛
一次性雷鳴頭痛とは
くも膜下出血に似たような急な強い頭痛のうち、脳の検査で特に異常がないものを指します。もし検査で原因となる病変があれば、この病名は当てはまりません。
特徴は?
突然起こる頭痛で、1分未満で痛みがピークに達します。
頭痛は、1時間~10日間程度続きます。
MRIやCTを含む脳のいろいろな検査では異常を伴いません。つまり、様々な検査で「くも膜下出血」、「脳出血」、「脳静脈血栓症」、「動脈解離」、「可逆性血管攣縮(RCVS)」、「脳腫瘍」、「低髄液圧」、「急性副鼻腔炎」などは、脳の病変を伴う”二次性雷鳴頭痛”の原因となりますので、MRIなどによりこれらが否定できなければ、この診断にはなりません。
治療と経過は?
海外の文献によると、ニモジピン(国内未承認薬)という薬が有効という報告があります。脳の精密検査で異常がなければ、経過はいいようです。