危険な頭痛の見分け方 | 福岡の脳神経外科 - はしぐち脳神経クリニック

危険な頭痛の見分け方

How to descriminate high risk headache

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危険な頭痛の見分け方

 

頭痛には、痛みのコントロールさえつけば大丈夫な頭痛から、陰に病変が潜んでいる危険な頭痛まであります(参照:一次性頭痛と二次性頭痛)。

 

 

症状から見分ける危険な頭痛

 

危険な頭痛の可能性を示唆する所見として、以下のようなケースが挙げられます。

 

・突然生じた初めての頭痛。

・頭痛持ちの方でも、これまでの頭痛とは違う頭痛を感じた場合。

・頭痛の頻度や程度が悪化してきている場合。

・頭痛に加え、脳や神経の他の症状を伴う場合。

・発熱や炎症を伴う場合。

 

このような頭痛では、二次性頭痛の可能性があります。

 

 

特に危険な頭痛として、

 

・これまでに感じたことがないような激しい頭痛が突然生じた場合。

 

があります。くも膜下出血などの緊急性の高い状態かもしれません。しばしば「バットで殴られたような」などと表現されることもあります。そのような場合にはすぐにMRIやCTを行うことが出来る病院を受診しましょう。

 

 

慢性頭痛の鑑別

 

慢性頭痛で、時折同じような頭痛を繰り返す場合には、心配ないものであることが多いです。

 

一過性の頭痛発作を繰り返すような場合、その多くは片頭痛もしくは緊張型頭痛に分類されます。

緊張型頭痛は主に肩こりやストレスが原因となるもので、典型的には、慢性的な頭重感や締め付け間を特徴とします。

片頭痛は発作性に生じる頭痛で、典型的にはズキンズキンとした頭痛を感じます。前兆や予兆を伴うことも少なくなりません。激しいときは吐き気や嘔吐を伴い、寝込むほどになります。

ただ、ストレスや疲労、寝不足などは片頭痛と緊張型頭痛の両方に共通する因子であり、両者が併存していることも少なくありません。

 

こうした慢性頭痛の方で、常時くすりを月に10日以上飲んでいる場合には、薬物乱用頭痛になっている可能性があるので注意しましょう。

 

その他、激しい発作性頭痛を毎日繰り返すような場合には、群発頭痛の可能性もあります。

 

なお、こうした慢性頭痛の場合でも、頭蓋内の病変に伴う頭痛が潜んでいることもあり得ますので、頭痛の症状が起こるようになってから一度も脳の検査を受けたことがない場合には、一度は検査を受けておいた方が無難と言えるでしょう。