一次性咳嗽性頭痛
一次性咳嗽性頭痛とは
咳に伴って生じる頭痛です。咳の他、息み、息ごらえなどでも生じます。例えば、くしゃみや鼻かみの他、重たいものを持ち上げる、笑う、泣く、歌うなども含まれます。
痛みの特徴は?
頭痛は主に激しい痛みのこともあれば鈍痛のこともあります。その他、脈打つ感じや、刺すような痛みのこともあります。頭痛は、数秒から30分程度続くこともあります。
診断は?
上記のような症状を呈する頭痛のうち、他に原因となる病変を伴わないものを一次性咳嗽性頭痛と呼びます。似たような症状を呈する脳の病気に、キアリI型奇形や脳腫瘍、硬膜下血腫、副鼻腔炎などでも類似の症状があるので、MRIなどによりこうした病変がないことを確認する必要があります。
治療は?
頭痛は短時間で終わるため、頭痛が始まってから頭痛薬を飲むことにはあまり意味がありません。原因となる咳やその他の動作を極力避けることが望ましいですが、痛みが辛いときには薬を使用することもあります。報告によると、インドメタシンやアセタゾラミドなどが有効とされています。