アリドネパッチ
- 2024年4月1日
アリドネパッチの長期処方ができるようになりました
アリドネパッチは、認知症に対する新しい薬で、2023年4月に上市されました。
当院でも採用しておりますが、上市から1年間は最大14日までの処方日数という制限がありました。
2024年4月より、14日を超える長期処方が解禁となりました。
当院でも使用されるケースが増えてくるものと想定しております。
アリドネパッチは、アリセプト(ドネペジル)と同じ成分を主成分とした貼付剤(貼り薬)です。
① 飲み忘れが多い方
② 薬を飲むのを嫌がる方
③ 薬が上手く飲み込めない方
など
アリドネパッチの使い方のコツ
① 毎日1回1枚、同じ時間に貼ります。
② 貼る場所を決めます。
・背中・上腕・胸のいずれか1か所に貼ります。
・毎回、貼る場所を変えましょう。
・一度貼った場所には7日以上の間隔を開けてから貼ります。
③ 前日のお薬を剝がします。
・皮膚を傷つけないように、ゆっくりとやさしく剥がしてください。
・剥がした後、皮膚に粘着成分が残った場合には、少量のベビーオイルや濡れタオルなどでやさしく取り除いてください。
④ 貼る場所を乾いたタオルなどで拭き取り、清潔にします。
⑤ お薬に日時を記入して、透明フィルムを剥がし、お薬を貼ります。貼ったお薬を手のひらで抑えましょう。
⑥ 手を洗い流します。
アリドネパッチの主な副作用
① 皮膚症状:お薬を張った場所がかゆくなる、赤くなる
② 消化器症状:下痢、食欲不振、吐き気など
※ 皮膚症状を予防するためのコツ
・前日とは違う場所に貼り、一度貼ったところに再度貼るまで7日以上開けましょう。
・傷や皮膚炎などがない場所に貼りましょう。
・貼った場所に直射日光が当たらないようにしましょう。
・お薬を剥がすときは、ゆっくりと剥がしましょう。
・後日に貼る予定の場所、剥がした場所の皮膚を保湿しましょう。
※ 保湿剤については、主治医に相談しましょう。