スピジア®点鼻液とは?日本初の経鼻投与型レスキュー抗けいれん薬が登場!
- 2025年8月1日
【新発売】スピジア®点鼻液とは?日本初の経鼻投与型レスキュー抗けいれん薬が登場!
2025年9月、てんかん治療において画期的な薬が日本で登場します。それが「スピジア®点鼻液(ジアゼパム)」です。
今回は、この新薬の特徴、使い方、そして発売時期についてわかりやすくご紹介します。
スピジア®点鼻液とは?
スピジア®点鼻液は、ジアゼパムを有効成分とする点鼻薬で、てんかん発作時に迅速に使用できるレスキュー薬として期待されています。
これまで、てんかん重積状態(発作が止まらない危険な状態)への対処には、主に静脈注射や座薬が使われてきました。しかし、緊急時に静脈確保が難しい場合や、医療機関外ではすぐに座薬を使えないことが大きな課題でした。
スピジア®点鼻液は、こうした課題を解決するために経鼻投与という新しい選択肢を提供する薬です。
誰が発売するの?
スピジア®点鼻液の製造販売元は、アキュリスファーマ株式会社です。
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✅ 承認日:2025年6月24日
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✅ 発売予定:2025年9月(予定)
- ✅ 企画:5mg、7.5mg、10mg
日本では初めて、成人が医療機関外で使用できる点鼻型の抗けいれん薬として登場することになります。
スピジア®の特徴は?
1. 医療機関外での緊急対応が可能
従来の注射や座薬と違い、家族や介護者でも簡単に使用可能です。
2. 点鼻で迅速に効果を発揮
鼻腔内からすばやく吸収され、素早く血中濃度を上げることが可能です。
3. 小児から成人まで幅広く使用可能
成人だけでなく、2歳以上の小児にも使用できることが大きな利点です。
用法・用量は?
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✅ 1回の投与量は 5〜20 mg(ジアゼパム換算)
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✅ 小児(6歳未満)は 最大15 mgまで
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✅ 効果が不十分な場合は、4時間以上あけて2回目投与が可能
※ 発作が止まらない場合でも、最大投与回数や間隔については必ず主治医の指示に従う必要があります。
まとめ
スピジア®点鼻液は、日本初の経鼻投与型の抗てんかん薬であり、てんかん患者さんにとって「自宅や外出先でも使える安心のレスキュー薬」として大きな注目を集めています。
これにより、医療機関到着前の緊急対応がより迅速に行えるようになり、患者さんとご家族の安心感が一層高まることが期待されます。
今後、薬局での取り扱い状況や実際の使用経験も注目したいポイントです。